ファクトリードライブレコーダ STC-FDR-SW01
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概要・特長
トリガ入力でトラブル事象を自動録画
各種センサやPLCからの「カメラ外部トリガ入力」やパソコンへの「TCPコマンド トリガ入力」で、トラブル発生時の前後5分間の設備状態を録画することにより、トラブル発生の瞬間に何が起こったか、動画再生でスピーディに確認できます。
パーティクル異常をトリガに録画
作業者による装置の開扉を把握
検査NGをトリガに作業工程を録画
作業工程の間違いを把握
生産現場仕様の録画機能で様々な用途に対応
外部からのトリガ入力に加え、「時刻トリガ」や「モーション検知」、「マスター画像比較」などの各種トリガ録画機能と、最大録画時間が1年の常時録画や60分のマニュアル録画機能など全7種の録画機能を搭載。設備状態の遠隔での常時監視から生産トラブル時の振り返り、市場トラブル(リコール)時の作業・工程トレースなど、生産現場での様々な用途に対できます。
画像変化による自動録画
前画像と比較し、設定した条件の変化でトリガを入力する「モーション検知」(下記事例)や「マスター画像比較」により、トラブル発生前後の動画を録画できます。
「違う色の段ボールが来た時」をトリガにする
遠隔での状態確認&常時録画
録画をせずに遠隔でリアルタイムに現場の状態を見る使い方や、最大1年間*1の常時録画も可能です。
*1.パソコンやHDDの容量によって変わります。
多彩なカメラ群でトラブル事象を的確に録画
100機種以上の豊富なラインアップにより、目的に応じたカメラを選定いただけます。
設備の狭所にも設置自在
19mm角の超小型ヘッド分離カメラにより狭所への設置が可能。
微細な変化を録画
2040万画素の高解像度で設備の状態変化を高精細に録画可能。
高速ラインを録画
400fps(40万画素/1台使用時)の高速入力による高速ラインの録画が可能。
広域と局所の動画を同時に録画
多彩なカメララインアップに加えて、レンズ、カメラの組み合わせが自由自在。製造現場の全体を映す広域動画撮影に必要なケーブル長の長いカメラもラインアップしていますので、これらの組み合わせにより広域と局所など録りたい画像を同時に撮影でき、再生時に見比べることでトラブル事象の解析をより正確に行うことができます。
種類・価格
ソフトウェア
名称 | カメラ接続台数 | 形式 | 標準価格(¥) |
ファクトリードライブレコーダ | 8台/1パソコン | 形STC-FDR-SW01 | オープン価格 |
カメラ
名称 | 最大解像度 | 高速*1 | 超小型 | ケーブル延長 (100m) |
形式 | 標準価格(¥) | |
GigE Visionカメラ | STC-Mシリーズ | 2040万画素 | 〇 |
産業用カメラカタログ |
オープン価格 | ||
USB3 Visionカメラ | STC-Mシリーズ | 2040万画素 | 〇 | オープン価格 | |||
USB3 Visionカメラ |
STC-Rシリーズ | 160万画素 | 〇 | 〇 | オープン価格 |
*1. 使用するパソコン、カメラ接続台数、カメラ種類によりカメラ仕様の最大フレームレートを満足できないことがあります。事前に検証の上ご使用ください。
定格・性能
仕様
項目 | 詳細 | |
内容物 | インストールCD(ファクトリードライブレコーダインストーラ/SentechSDKインストーラ/マニュアル)、ライセンスID | |
推奨パソコン |
CPU | Core-i5 2GHz以上(推奨Core-i7 3GHz以上) |
RAM | 8GB以上(推奨16GB以上) | |
ストレージ | インストール時に1GB以上の空き容量が必要。録画画像を保存する十分な空き容量を確保してください。 | |
OS | Windows10(64bit版) | |
動画 |
フレームレート |
接続台数・画像解像度・パソコン性能による |
保存形式 | AVI形式(MotionJPEG) |
機能一覧
項目 | 機能 | 詳細 |
表示 | ライブ表示 | 接続カメラのライブ画像を表示 |
動画表示 | 録画した動画を表示 | |
録画 | 常時録画 | 設定された条件(日時など)で録画 |
マニュアル録画 | 手動による録画の開始/終了 | |
トリガ録画 | トリガによる録画 | |
録画設定 | カメラ設定 | 露光時間、ゲイン、フレームレート |
トリガ設定 | 時刻トリガ、モーション検知トリガ、マスタ画像比較トリガ、外部入力トリガ(カメラ外部トリガ、TCPコマンドトリガ) | |
録画ファイル設定 | 格納フォルダ設定、ファイル名指定 | |
言語設定 | 日本語/英語 | |
入出力設定 | 外部入力 | カメラ外部トリガ、TCPコマンド(トリガ入力) |
外部出力 | TCPメッセージ通知(録画開始・終了) | |
履歴 | 録画履歴表示 | 最新100件の録画履歴の表示 |
録画履歴ファイル出力 | 録画履歴と録画ファイルのHTML出力 |
録画方法
録画方法 | 詳細 | 録画時間 | |
常時録画 | 設定された条件(日時など)で録画 | 最大1年間(366日間) | |
マニュアル録画 | 手動操作により録画を開始/終了 | 最大60分間 | |
トリガ録画 | 時刻トリガ | 設定の時刻で1日1回録画 | トリガの前後 最大5分間 |
モーション検知 | 撮影しているカメラ映像内で前後の画像で変化量が設定した 数値以上になった場合に録画 |
||
マスター画像比較 | あらかじめ設定しておいた静止画像とカメラ画像の比較で、 変化量が設定した数値以上になった場合に録画 |
||
トリガ信号(カメラ外部トリガ、I/O) | トリガ信号をカメラに入力することで録画 | ||
トリガ信号(TCPコマンド) | TCP通信のコマンド入力をトリガとして録画 |
機器構成
3ステップで簡単にシステム構築
【STEP1】機器を準備
カメラと専用ソフトウェアをパッケージ化しており、プログラムレスですぐに使用いただけます。
汎用的なカメラと画像処理ソフトウェアを組み合わせてシステム構築される場合には必要な動作検証やプログラミングが不要です。
生産現場に導入されているセンサやPLCからの入力をトリガにして、すぐに録画を開始できます。
注. カメラは最大8 台まで同時録画できます。カメラ接続には、パソコンの仕様とカメラ接続台数に応じて、ハブを準備してください。
【STEP2】インストール
パソコンまたはIPCに、ファクトリードライブレコーダのソフトウェアと、カメラドライバ(SentechSDK)*1をインストールします。
*1. カメラドライバ(SentechSDK)の最新版は、オムロンセンテック株式会社のホームページよりファイルをダウンロードしてインストールしてください。
【STEP3】録画条件の設定
カメラ設定、録画設定、録画動画の保存先の設定を行います。