TOFレーザセンサ E3AS-Fシリーズ
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ワークを選ばず安定検出できるTOF方式が反射形光電センサの用途を拡げる
・広い検出範囲50-1500mmで、検出距離に合わせたセンサ選びが必要なくなります。
・TOF方式でワークを選ばず安定検出。評価や調整時間を削減できます。
・コンパクトボディでセンサ取付け箇所の制約を解消します。
概要・特長
ワークを選ばず安定検出できるTOF方式
TOF方式とは
TOFとは"Time of Flight"の略称です。投光した光がワークで反射し、受光するまでの時間差を距離に換算して検出する方式です。
TOF方式が安定検出できる理由
TOF方式は時間差で距離を計測するため、ワークの色・材質の影響を受けません。
そのため、ワーク毎の調整なしで安定検出できます。
また、少ない受光量でも検出できるため、黒ゴムなどの低反射ワークであっても、長距離検出が可能になります。
三角測距方式で調整が必要な理由
受光位置で距離を測る三角測距方式ではワークの色・材質の反射特性(正反射・拡散反射)に応じた受光波形の変化により、受光位置が変動します。そのため、ワーク毎にセンサの調整が必要です。
また、黒ゴムなどの低反射ワークは、受光量が少なく検出距離が短くなります。
設置環境に合わせて選べる2タイプ
筐体は、金属筐体タイプと樹脂筐体タイプをご用意。検出範囲はどちらのタイプでも同じです。
この1機種で分岐、合流搬送ラインを設計
E3AS-Fは色、材質の影響を受けずに設定距離で検出するためワーク毎の評価や調整時間を削減します。
さらに透過形、回帰反射形と比べて取付工数を1/2にできるので、立ち上げ期間を短縮することができます。
搬送ライン幅を選ばない広い検出範囲
今までは必要な検出距離に合わせてセンサの選定が必要でした。
E3AS-Fなら50-1500mmの広い検出範囲で、案件毎にセンサを選び直す必要がありません。
搬送ワークを選ばないTOF方式
今までは検出するワーク毎に事前評価が必要でした。
E3AS-Fなら色や材質が異なるワークを設定距離で検出。評価、調整時間を削減できます。
さらに、ライン付近の作業者を誤検出することもありません。
AGV内にも取付できるコンパクトサイズ
今までの長距離反射形センサはサイズが大きく、取付箇所に制約がありました。
圧倒的な小型化を実現したE3AS-Fなら取付箇所を選ばないので設計の自由度向上に貢献します。
種類・価格
金属筐体タイプ
本体
接続方式 | 検出範囲 (白紙) |
形式 | |||
出力 | NPN出力 | PNP出力 | PNP出力 | ||
IO-Link | ー | COM2(38.4kbps) | COM3(230.4kbps) | ||
コード引き出し2m | 50~1,500mm | E3AS-F1500IMN 2M | E3AS-F1500IMD 2M | E3AS-F1500IMT 2M | |
M8コネクタ | E3AS-F1500IMN M3 | E3AS-F1500IMD M3 | E3AS-F1500IMT M3 | ||
M8コネクタ中継 | E3AS-F1500IMN-M3J 0.3M | E3AS-F1500IMD-M3J 0.3M | E3AS-F1500IMT-M3J 0.3M | ||
M12コネクタ中継 | E3AS-F1500IMN-M1TJ 0.3M | E3AS-F1500IMD-M1TJ 0.3M | E3AS-F1500IMT-M1TJ 0.3M | ||
コード引き出し2m | 50~1,000mm | E3AS-F1000IMN 2M | E3AS-F1000IMD 2M | E3AS-F1000IMT 2M | |
M8コネクタ | E3AS-F1000IMN M3 | E3AS-F1000IMD M3 | E3AS-F1000IMT M3 | ||
M8コネクタ中継 | E3AS-F1000IMN-M3J 0.3M | E3AS-F1000IMD-M3J 0.3M | E3AS-F1000IMT-M3J 0.3M | ||
M12コネクタ中継 | E3AS-F1000IMN-M1TJ 0.3M | E3AS-F1000IMD-M1TJ 0.3M | E3AS-F1000IMT-M1TJ 0.3M |
樹脂筐体タイプ
本体
接続方式 | 検出範囲 (白紙) |
形式 | |||
出力 | NPN出力 | PNP出力 | PNP出力 | ||
IO-Link | ー | COM2(38.4kbps) | COM3(230.4kbps) | ||
コード引き出し2m | 50~1,500mm | E3AS-F1500IPN 2M | E3AS-F1500IPD 2M | E3AS-F1500IPT 2M | |
M8コネクタ | E3AS-F1500IPN M3 | E3AS-F1500IPD M3 | E3AS-F1500IPT M3 | ||
M8コネクタ中継 | E3AS-F1500IPN-M3J 0.3M | E3AS-F1500IPD-M3J 0.3M | E3AS-F1500IPT-M3J 0.3M | ||
M12コネクタ中継 | E3AS-F1500IPN-M1TJ 0.3M | E3AS-F1500IPD-M1TJ 0.3M | E3AS-F1500IPT-M1TJ 0.3M | ||
コード引き出し2m | 50~1,000mm | E3AS-F1000IPN 2M | E3AS-F1000IPD 2M | E3AS-F1000IPT 2M | |
M8コネクタ | E3AS-F1000IPN M3 | E3AS-F1000IPD M3 | E3AS-F1000IPT M3 | ||
M8コネクタ中継 | E3AS-F1000IPN-M3J 0.3M | E3AS-F1000IPD-M3J 0.3M | E3AS-F1000IPT-M3J 0.3M | ||
M12コネクタ中継 | E3AS-F1000IPN-M1TJ 0.3M | E3AS-F1000IPD-M1TJ 0.3M | E3AS-F1000IPT-M1TJ 0.3M |
定格・性能
項目 | 検出方式 | TOF(Time of flight) | |
タイプ | 金属筐体(□:M)、樹脂筐体(□:P) | ||
NPN出力 | E3AS-F1500I□N | E3AS-F1000I□N | |
PNP出力/COM2 | E3AS-F1500I□D | E3AS-F1000I□D | |
PNP出力/COM3 | E3AS-F1500I□T | E3AS-F1000I□T | |
検出距離範囲 | 50~設定距離(白紙、黒紙200×200mm) | ||
設定範囲 | 100~1,500mm(白紙200×200mm) 100~1,000mm(黒紙200×200mm) |
100~1,000mm(白紙200×200mm) 100~500mm(黒紙200×200mm) |
|
投光スポット径(参考値) | Φ95mm(距離1,000mm時) | ||
応差 | 設定距離の15%以下(設定距離200mm以上) | ||
反射率特性(白黒誤差) | 設定距離の10%以下(設定距離200mm以上) | ||
光源(発光波長) | 赤外レーザー(940nm)Class1(IEC/EN60825-1:2014) | ||
電源電圧 | DC10~30V(リップル(p-p)10%含む)Class2 | ||
消費電流 | 30mA以下 | ||
使用周囲照度 | 受光面照度 白熱灯:3,000lx以下、太陽光:10,000lx以下 | ||
周囲温度範囲 | 動作時:-20~+55℃、保存時:-40~+70℃(ただし氷結・結露しないこと) | ||
周囲湿度範囲 | 動作時:35~85%RH、保存時:35~95%RH(ただし氷結・結露しないこと) |